V.W.P「定命」のミュージックビデオを制作。
V.W.PはKAMITSUBAKI STUDIO所属の花譜、理芽、春猿火、ヰ世界情緒、幸祜ら5人の電脳の魔女達が結集した、バーチャルアーティストグループ。
物語性のあるシネマティックな3DCGをベースに、セリフとして印象的なパートやインサートなどの要所でタイポグラフィを交えている。
3Dコンポジット、キャラクターのセットアップでは、フォトリアルな背景CGの世界観とVWPのキャラクター達が調和するようにルックを追求した。
タイポグラフィを中心とした2Dグラフィックを空間的に、様々なアプローチで3DCGに落とし込んだ。
楽曲の内容から己との戦いをイメージ。現在と過去、異なる世界線にいる魔女たちのやり取りを物語として展開している。
前半では物理的にもうひとりの自分と対峙し、後半では自身の内面に向き合うシーンを描いた。マスクやフードで世界線を区別しており、ある場面では過去、ない場面では現在を表している。 現在と過去で2つの世界線を持つキャラクター、安定状態と崩壊状態が存在する世界観から、構成やシーンにおいても対比を意識して制作を行った。
「崩壊の定めにある都市。崩れ落ちていく街並みを歩いた先には、仮面をつけた正体不明の5人が並び立っていた。」
「正体不明の存在と対峙し、語りかけられる。仮面が外れ、過去の自分だったことに気がつく。」
「定めに抗う覚悟を決めて、ステージに上がる5人。 」
「崩壊の最中、絶望に屈することなく、記憶を失った未来の自分に干渉することを試みる。」
「崩壊した都市は再生して元の姿に。花譜たちは過去の記憶を保ったまま目が覚める。」
「破壊と再生によって生まれた時空の狭間。鎖に縛り付けられる感覚と共に記憶が奪われていく。」
「春猿火、花譜、理芽、ヰ世界情緒、幸祜のソロ歌唱から5人全員で歌唱。力を合わせて決意を歌う。」
「未来の自分たちに繋ぐため、崩壊する都市と対峙して並び立つ5人。」
ロゴやグラフィックは、定めに抗う魔女たちの心情に合わせてソリッドな仕上げに。
また、ロゴアニメーションではエッジの崩れた残像を加えることで崩壊する世界を表現し、緩急のあるインアニメーションには定めに抗うV.W.Pの意志を込めた。